慢性的なストレスと痛みの関係について~横須賀悠整骨院より~

2025年09月5日

慢性的なストレスと痛みの関係について~横須賀悠整骨院より~

 

神奈川県横須賀市久里浜と北久里浜の中間に位置する接骨院、横須賀悠整骨院です。

私たちの身体は本来、ケガや炎症があるときに「痛み」を感じるようにできています。これは身体を守るための自然な仕組みです。しかし近年の研究では、ケガや炎症がなくても「慢性的なストレス」によって痛みが引き起こされることが分かってきました。

今回は、名古屋大学の研究チームによる報告(Yasui M, et al., Glia, 2014)をもとに、ストレスと痛みのつながりについて解説します。

 

 

研究から見えた「ストレスと痛み」のつながり

名古屋大学大学院医学系研究科の研究グループは、ラットに「持続的な心理的・環境的ストレス」を与えることで、人間の慢性疲労症候群(CFS)に似た症状を再現するモデルを作りました。

この実験では、以下のような結果が確認されました。
• ケガや炎症がないにもかかわらず、
• 足の裏(足底)に通常では痛みを感じない刺激で痛みが出る「アロディニア」
• ふくらはぎの筋肉に強い痛みが出る「筋性痛覚過敏」
が生じた。
• 脊髄の中でも「痛みの信号を受け取る場所(脊髄後角)」に、ミクログリアという細胞が活性化し蓄積していることが確認された。
• さらに、ミクログリアの働きを抑える薬(ミノサイクリン)を使うと、痛みの症状が軽減した。

つまりこの研究は、「ストレスが中枢神経系の変化を通じて痛みを生み出す可能性がある」ことを示したのです(Yasui et al., 2014)。

 

ストレスが身体に与える影響

ストレスは誰もが経験するものですが、長期に続くと次のような影響を与えることがあります。
• 自律神経の乱れによる筋肉の緊張
• 睡眠の質の低下
• ホルモンバランスの乱れ
• 疲労の蓄積

これらが重なることで、「本来なら痛みを感じない程度の刺激が痛みとして感じられる」状態に移行してしまうと考えられます。

 

整骨院の現場でできること

 

横須賀悠整骨院にも、慢性的な肩こりや腰痛、首の痛みで悩まれる方が多く来院されます。中には、レントゲンやMRIで大きな異常が見られないのに痛みが長く続く方もいらっしゃいます。

こうした場合、単に筋肉や関節の問題だけでなく、ストレスや生活習慣の影響を考慮することが大切です。

当院では、
• 姿勢や身体の使い方を整える施術
• 呼吸やストレッチを取り入れたセルフケア指導
• 睡眠や休養のとり方についてのアドバイス
 などを行い、生活全体の改善をサポートしています。

 

患者さん自身にできる工夫

 

 

痛みと向き合う上では、施術だけでなくご自身の生活の見直しも欠かせません。次のような習慣が回復の一助になります。
• 十分な睡眠を確保する
→ 不規則な生活は自律神経を乱し、痛みを感じやすくします。
• 適度な運動を取り入れる
→ 軽いウォーキングやストレッチでも血流が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。
• 心の休養を意識する
→ 趣味やリラックスできる時間を持つことで、心理的ストレスが軽減します。
• 呼吸を整える
→ 深くゆっくりとした呼吸は、副交感神経を働かせ、体と心を落ち着かせます。

 

まとめ

名古屋大学の研究(Yasui et al., 2014)により、慢性的なストレスが脊髄の細胞に影響を与え、炎症やケガがなくても「慢性的な痛み」が生じうることが示されました。

つまり、痛みは単なる身体の問題ではなく、心理的・環境的なストレスとも深くつながっているのです。

横須賀悠整骨院では、こうした最新の知見を踏まえながら、身体だけでなく生活全体のバランスを整えるサポートを心がけています。

「なかなか痛みが改善しない」「原因がよくわからない不調が続いている」そんな方は、日常生活の中のストレスや習慣に目を向けることも大切です。

私たちは、患者さん一人ひとりが「身体と心の両面から健康を取り戻す」お手伝いをしていきます。

 参考文献
Yasui M, Yoshimura T, Takeuchi S, Tokizane K, Tsuda M, Inoue K, Kiyama H.
A chronic fatigue syndrome model demonstrates mechanical allodynia and muscular hyperalgesia via spinal microglial activation. Glia. 2014.