東洋哲学的施術の考え方
2018年04月23日
横須賀市にある横須賀悠整骨院 鍼灸師の西村です!
今日は、前回に引き続き春に起こりやすい症状を書いていきたいと思うのですが、その前に
東洋医学の考え方を少し説明していきたいと思います。
東洋医学では、陰陽という考え方があります。
陰陽とは簡単にいうと、この世のあらゆるものの働きを2つに分けて考えるものさしのようなことです。
陰陽はシーソーの両端にそれぞれがのっているようなもので、片方が増えれば片方が減り、片方が減れば片方が増えます。陰が増えると陽が減って冷え、陽が増えると陰が減って熱を持ちます。
陰陽のバランスが保たれているのが一番で、人の身体ではそのバランスが崩れると病気になってしまいます。
また陰と陽は単純に二分されているわけではなく、互いに循環交流しています。1日の移り変わりをみても、真っ暗な夜(陰)が突然、明るい昼(陽)に替わるのではなく、だんだんと明るくなっていき、朝を経て昼正午に陽のピークを迎えています。
あらゆるものの生成や成長は、陰陽の交流にが必要になり、人の身体でも同じです。東洋医学では「気」が身体をつくり動かすと考えられていますが、気にも陰と陽があります。
簡単にいうと、身体を温める「陽気」と、身体を冷やす「陰気」です。これはどちらも必要で、陽気と陰気が交流することでちょうどいい体温を保つことができ飲食物を消化して気をつくることができます。
気は身体を循環し、動く、考えるなどあらゆる生命活動の源となります。
なんとなく東洋哲学的施術の考え方はわかってきましたか?
実は春というのは、陽気がだんだんと強くなり始める時期と考えられます。
寒い冬が終わり、草木が色づき花が咲くように、春というのは陽気が盛んになり活動的になります。陽気は、外に出ていく働きがありますが、身体の中に発散できる力が無いと陽気はどんどん体内に溜まってしまいます。
そうすると、溜まった身体の部位によって症状がでてきてしまうのです(._.)
では、次回は春に起こる胃腸の不調を書いていきたいと思います!
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