膝痛の原因と解決への第一歩

2024年06月6日

1. 膝の痛みの中でも多く見られる主な原因

膝の痛みは、すべての年齢層で見られる共通の不快な症状です。良くない特定の関節の角度での運動のし過ぎや突然の衝撃、そしてその角度で長年過ごすことで加齢に伴う関節の変化が原因となることが多いです。さまざまな理由が重なり合って起こるため、どのような対策を立てれば良いのかをしっかり把握することが重要です。
ポイントはただ歳をとったから、膝が痛くなるわけではない。という部分です。
膝関節の構造では力学的に弱い負担のかかる角度や使い方が存在します。
加齢による痛みであると諦めてしまわなくても改善する可能性はあるケースも多いので、まだ諦める必要はありません。ここでは膝の痛みのメカニズムについて解説していきます。

1.1. 運動による怪我とその予防方法

スポーツや運動は健康を保つためにとても大切ですが、時に膝に大きな負荷をかけてしまい怪我をすることがあります。膝の半月板損傷や靭帯損傷は、特に激しい運動の際に起こりやすい怪我です。これらを予防するためには、ウォーミングアップをしっかり行い、筋力トレーニングで膝を支える筋肉を鍛えることが肝心です。また、自分の体の信号を見逃さず、無理な運動はしないことが大切です。
そして先ほども触れましたが膝関節は使う角度ややめておくべき角度が存在します。
後ほど解説します。

1.2. 加齢と関連する膝の問題

加齢による関節の変化は、膝の痛みを引き起こす一つの大きな要因です。加齢に伴って軟骨が減少し、関節液の質も低下していきます。その結果、関節炎や変形性膝関節症のような痛みを引き起こす原因となります。これらの問題を少しでも遅らせるためには、適度な運動を続けること、適正な体重を維持することが望ましいでしょう。栄養バランスの良い食事も、関節への負担を軽減させるために重要です。
しつこいですが、加齢性変性も、「長年使っていた角度と使い方」が重要です。
同じ年齢であっても膝に痛みがない方もたくさんいらっしゃると思います。
過去の怪我の既往や遺伝とおしゃるかたもいらっしゃいますが私の考察では

過去の怪我→過去の怪我によって庇う使い方(膝にとって望ましくない角度)を無意識で習得してしまい、元の怪我は良くなっているのに癖だけが残存してしまい長年の経過を経てついに膝に痛みが出てきたケース。

遺伝→親がO脚であったり変形性膝関節症であったりすると一定数、その子供もO脚や変形性膝関節症になりやすくなるとも確かに言われています。しかし、ここで重要な要素だと考えているのは親から子供が引き継ぐのは遺伝子だけではなく、歩き方や動作の癖、姿勢の癖、生活習慣も然りであることです。
膝が痛くなる方の多くは、膝が痛くなる姿勢の癖と動作を習得しています。癖を膝が痛くならない癖に上書きすることで改善する例を何例も見てきました。(しっかり日常の意識をしていただき本当に上書きできた方はむしろ痛む確率の方が低い印象です。)
この2つから言えることは、遺伝や過去の既往も「だから良くならない」とはならないということです。

1.3. 体重と膝への影響

体重が増加すると、膝にかかる負荷も自ずと増えていきます。特に体重が多い人では、膝への圧力が大きくなり、関節や軟骨に負担を与え続けることになります。これが慢性的な膝の痛みの一因となり得ます。体重管理をきちんと行い、バランスの良い食事と適度な運動を心がけることは、膝の健康を維持する上で非常に重要です。膝に優しい運動プログラムを見つけ、長期的な健康への投資をしていきましょう。
ここでもただ体重が重いということで膝が痛くなるのは何らかの原因でよっぽどの過体重になってしまっている例です。
多くは 悪い癖+(体重) 悪い癖>体重 です。
もちろん影響は無くはありませんが。

2. 膝痛評価のプロセス

膝の痛みを正確に評価するためには、体のメカニズムの理解が不可欠です。痛みの起点を特定し、その原因を見つけることが正しい施術への第一歩になります。横須賀悠整骨院では担当者による過去の怪我の聴取から始まり、触診や動作検査を通じて評価のヒントを探ります。詳細な評価を得るために、必要があればエコーなどの技術も活用します。

 

3. 膝痛治療の選択肢 保存的施術法とは?

保存的療法は、膝の痛みを手術なしで改善を目指す一連の方法を指します。これには、手技法、物理療法、また機能をサポートするための装具の使用などがあります。横須賀悠整骨院の手技法や物理療法では、専門の担当施術者がプランを立て、ストレッチや筋肉の強化を行なうことで、膝の安定性を改善し、機能向上を目指します。装具を使用することで、膝への負担を軽減し、日常生活での動作を支援します。これらの方法は、痛みの程度が軽度から中度の場合や、手術を避けたい方に特に推奨されます。
もちろん程度があまりにも重度であったり、我々の適応範囲外のものであればご説明差し上げますし、ご希望であれば速やかに連携している市内の整形外科さんに紹介状を書くことも可能です。

 

 

4.  正しい姿勢と動作の重要性

立っているときや歩いているとき、私たちの膝は体重を支える大切な役割を果たしています。ですが、姿勢や動作が悪いと、膝に余計な力がかかり痛みや怪我の原因となるのです。正しい姿勢と動作を心掛けることで、これらのリスクを減らすことが可能です。例えば、背筋を伸ばし、耳・肩・腰・足が一直線になるよう意識すると、体のバランスが取れ、膝にかかる負担が軽減します。また、座る姿勢も大事で、椅子に深く腰掛け、足はしっかり床につけることが重要です。姿勢を正しくする習慣を身につけることで、膝への負担を自然と減らすことができるのです。

4.1. 適切な靴選びのポイント

適切な靴を選ぶことも、膝の負担を減らす上で非常に重要です。適切でない靴は、不自然な歩行パターンを引き起こし、結果として膝や腰への負担増大につながるからです。良い靴の選び方としては、まず自分の足に合ったサイズを選ぶことが基本です。小さすぎると指が痛くなり、大きすぎると足が滑る上にバランスが取りにくくなります。そして、中敷きが備えられたサポートが十分な靴を選ぶと、足への衝撃が分散され膝への圧力が軽減される傾向にあります。定期的に靴の状態を確認し、履きすぎて摩耗した靴は新しいものに交換することも大切です。膝の痛みがある方にサンダルやスリッパはお勧めしません。またソールが柔らかすぎる靴やサンダルも癖を助長させる可能性があるため避けましょう。
運動靴やスニーカーをしっかりと紐を締め直して履くことが重要です。

4.2. 膝を守るための運動

膝を守るためには、膝周りの筋力を強化する運動を取り入れることが効果的です。運動により筋肉が強化されると、それが膝関節を支える「天然の膝サポーター」となるからです。具体的には、太もも前部の大腿四頭筋を鍛えるスクワットや、太もも裏部のハムストリングスを鍛えるレッグカールが有効です。また、バランスボールを使用したエクササイズは、バランス能力を向上させると同時に、膝周りの筋肉を優しく鍛えるのでおすすめです。運動時には無理をせず、自分のペースで継続することが大切です。運動習慣を続けることで、健康的な膝を保つ助けになります。
ただし膝にすでに痛みが出ている方は自己判断は避けましょう。
誤った方向の運動であると痛みや変形を悪化させる恐れがあります。
まずはご相談ください。

4.3 特に避けるべき動作について

目の前で検査や動作の確認を行っていないので無責任にこれが原因だとは論じられませんが、膝の痛みで多くで会う良くない癖を2つご紹介します。もちろんこれ以外にも無数に存在するので断定はできませんがこの癖があれば膝の痛みや変形が進みやすい方であることは確率が高いと言えます。

1、股関節が内旋(内股癖)

2、扁平足や外反母趾

3、ふくらはぎから下が浮腫んでいてアキレス腱や足首周りがぼてっとしていて不鮮明

4、膝のお皿の周りがモコモコしていて不鮮明

5、しゃがみとパキパキ音がする