「膝の痛みや動かしにくさ」は変形性膝関節症が関係している可能性があります ── 当院のアプローチについて詳しく解説します

2026年07月16日

神奈川県横須賀市久里浜と北久里浜の中間に位置する接骨院・整体院の横須賀悠整骨院です。

「最近、階段を下りるときに膝が痛む」「しゃがもうとすると膝がきしむような感覚がある」「長い時間歩いていると膝が重だるくなってくる」こうした膝まわりのお悩みを抱えていらっしゃる方が、当院にもご来院されています。

特に40代以降の方では、こうした膝の変化が「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」と呼ばれる状態に関係している可能性があります。今回は、変形性膝関節症とはどのような状態かを丁寧にお伝えしながら、当院でどのようなアプローチをしているのかについて、最新の研究知見もまじえながら詳しく解説します。

変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、膝関節内にある軟骨が少しずつすり減ることで、骨や関節まわりの組織に変化が生じ、痛みや動きにくさとして現れる状態です。英語では「Knee Osteoarthritis(ニー・オステオアースライティス)」と呼ばれ、加齢に伴って多くの方に見られる代表的な関節の変化の一つです。

膝関節は、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)が交わる部分にあり、クッション役の軟骨がその間に存在しています。この軟骨に変化が生じることで骨への刺激が増し、炎症・痛み・可動域の制限へとつながることがあります。日本では40代以降から徐々に変化が始まることが多く、特に女性に多い傾向があります。

よく見られる症状・特徴

変形性膝関節症が関係しているときには、以下のような症状がよく見られます。

  • 階段の上り下りや、しゃがむ・立ち上がる動作で膝に痛みが出る
  • 長時間立ちっぱなしでいると膝が重だるく感じる
  • 朝起きたときや、長く座ったあとに膝がこわばる感覚がある
  • 膝を曲げるとゴリゴリ・ミシミシといった感覚や音がある
  • 膝まわりが腫れぼったくなったり、熱っぽくなることがある
  • 完全に膝が伸び切らなくなった・曲げ切れなくなってきた

こうした症状がいくつか当てはまる場合は、変形性膝関節症が関係している可能性があります。ただし、似たような症状が出る状態は複数ありますので、専門家に詳しく確認してもらうことが大切です。

※状態によっては医療機関での検査をおすすめする場合もあります。

 

原因として考えられる状態

変形性膝関節症にはいくつかの背景が関係しています。

加齢と関節軟骨の変化

軟骨は加齢とともに水分量が減り、弾力性が失われていきます。これにより関節のクッション機能が低下し、骨への負担が増えやすくなります。

筋力の低下(特に太もも前面の筋肉)

膝関節を支える太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)の衰えは、変形性膝関節症の発症・悪化と深く関わっているとされています。この筋肉が弱くなると、歩くたびに関節への負担が増します。特にデスクワークが多い方や、運動習慣が減った方に見られやすい傾向があります。

体重の増加

体重が増えると歩行時に膝にかかる力が大幅に増えます(歩行時で体重の約3倍、階段では5倍ともいわれます)。体重管理が膝の長期的な状態に大きく影響します。

姿勢・動作のクセ

O脚やX脚のような下肢のアライメントの問題、歩き方のクセ、靴の偏った磨耗などが、長年をかけて膝関節の特定部位に繰り返し負担をかけることがあります。

最新研究が示す:手技と運動療法を組み合わせることの意義

2021年に国際学術誌「International Journal of Environmental Research and Public Health」に発表された研究では、変形性膝関節症の患者32名を対象に、監視下の運動療法のみのグループと、特定の徒手療法(手技)を運動療法に組み合わせたグループの比較が行われました。

この無作為化比較試験(RCT)では、ベースライン・2週後・4週後の時点で、疼痛の強さ(NPRS:数値評価スケール)と機能障害の程度(WOMAC:膝の機能と障害を測るスケール)を評価しました。その結果、手技を加えたグループのほうが、疼痛と機能障害の両方において、運動のみのグループより統計的に有意な改善が確認されたことが報告されています。

これは、変形性膝関節症に対して手技を運動療法に加えることで、痛みや機能面により良い状態の変化が期待できる可能性を示しており、当院でのアプローチの根拠のひとつとなっています。

姿勢・生活習慣が膝に与える影響

膝の状態は、毎日の習慣とも深く関わっています。

座りすぎ・動かなさすぎ

長時間座り続けると膝まわりの血流が滞り、筋肉がこわばりやすくなります。また、「膝が痛いから動かさない」という状態が続くと、筋力低下がさらに進み、かえって膝への負担が増す悪循環が生まれます。状態に合わせて適度に動かすことが大切です。

靴の選び方・磨耗のかたより

靴底の外側・内側のかたよった磨耗は、膝への偏った力の伝わり方を示すサインの一つです。靴の見直しや適切なインソールの使用が、膝への負担軽減に関係することがあります。

体幹の使い方

体幹が弱く骨盤が傾いた状態で歩き続けると、膝関節に余計な負担がかかります。膝だけでなく、股関節や体幹も含めた下肢全体のバランスを意識することが重要です。

放置によって起こりうる影響

変形性膝関節症の状態を長期間放置すると、以下のような影響が出やすくなります。

  • 膝の曲げ伸ばしの範囲がさらに狭くなる
  • 階段・坂道・外出が億劫になり、活動量が落ちる
  • 膝まわりの筋肉の衰えが進み、歩行バランスが崩れやすくなる
  • 股関節・腰・足首に連鎖的な負担がかかるようになる
  • 日常生活動作(立つ・座る・歩く)全体に支障をきたすようになる

「少し痛いけど我慢できる」という段階で放置するより、早めに状態を確認して対応することが、後々の日常生活への影響を少なくすることにつながります。

当院で行っている対応

横須賀悠整骨院では、まず膝まわりの状態を丁寧に確認するところから始め、一人ひとりに合わせたアプローチを行っています。

状態確認・動きのチェック

膝の可動域(曲がり・伸びの範囲)、日常生活でどの動作に痛みが出るか、太もも・ふくらはぎ・股関節まわりの筋肉の状態、立ち方・歩き方の特徴などを確認します。お話をしっかりうかがいながら、症状の背景にある状態を把握することを大切にしています。

手技(徒手的アプローチ)

膝関節まわりや太もも・ふくらはぎの筋肉・組織の硬さへのアプローチ、関節の動きを引き出すためのモビライゼーション(関節の動きを出す手技)などを、状態に応じて組み合わせて行います。最新の研究知見を参考にしながら、手技と運動を組み合わせたアプローチを意識しています。

日常生活へのアドバイス

ご自宅でできるセルフケア(膝まわりの簡単なストレッチや筋力維持の動き)、日常動作での膝の使い方のアドバイス、靴や体重管理に関するご提案など、生活に取り入れやすい内容をお伝えしています。

こんな方は一度ご相談ください

  • 階段の上り下りで膝に痛みが出るようになった
  • 朝や長時間座ったあとに膝がこわばる感覚がある
  • 長距離歩いたり立ち続けると膝が重だるくなる
  • 以前に比べて膝が曲がりにくくなってきた
  • 「膝は年だから仕方ない」とあきらめていたが、一度見てもらいたい
  • 変形性膝関節症と診断されたが、日常生活でできることを知りたい

年齢に関係なく、膝の変化を感じている方はお気軽にご相談ください。特に、日常生活に支障を感じ始めている方や、これ以上の変化を防ぎたいとお考えの方に、当院のアプローチが参考になればと思います。

まとめ

変形性膝関節症は、軟骨の変化・筋力の低下・生活習慣の積み重ねによって膝関節に変化が生じる状態で、中高年に非常に多く見られます。放置すると日常生活への影響が広がる可能性がありますが、2021年の研究が示すように、手技と運動療法を組み合わせることで、痛みや機能の面から良い状態の変化が報告されています。横須賀悠整骨院では、一人ひとりの状態を丁寧に確認しながら、適切なアプローチをご提案しています。膝の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

参考文献

Efficacy of Specified Manual Therapies in Combination with a Supervised Exercise Protocol for Managing Pain Intensity and Functional Disability in Patients with Knee Osteoarthritis

著者:複数著者(PMID: 33531832)

ジャーナル:International Journal of Environmental Research and Public Health

発行年:2021年

URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33531832/