「膝や股関節の動かしにくさが続く方へ」── 変形性関節症への手技ケアと運動の組み合わせについて、最新研究とともに詳しく解説します
2026年07月15日
神奈川県横須賀市久里浜と北久里浜の中間に位置する接骨院・整体院の横須賀悠整骨院です。
「最近、膝が動き始めにきしむような感じがする」「股関節のあたりがずっと重だるくて、長く歩くと疲れやすい」「整形外科で変形性膝(股)関節症と言われたけれど、具体的にどう向き合えばよいのかわからない」──こうしたお悩みをお持ちの方は、横須賀市内にも多くいらっしゃいます。
今回は、変形性膝関節症・変形性股関節症への対応として、手技ケアと運動を組み合わせることがどのような意味を持つのかについて、2022年に国際的な専門誌に発表された信頼性の高いシステマティックレビューとメタ分析の内容をもとに、詳しく解説します。
変形性関節症とはどのような状態なのか?
変形性関節症は、関節内のクッション(軟骨)や関節を取り巻く組織が、長年の使用・負荷・加齢などによって少しずつ変化していく慢性的な状態です。膝と股関節に最もよく見られ、関節面の変化、骨の変形、関節周囲の組織への影響などが混在することがあります。
「軟骨がすり減る」というイメージが強いですが、実際には関節周囲の筋肉のバランスの乱れ、関節の可動域の制限、神経の感度の変化など、さまざまな要素が症状に関係している可能性があります。そのため、画像検査で「変形がある」と確認されても、それだけで痛みや動きにくさの程度が決まるわけではなく、身体全体の状態との兼ね合いが重要です。
中高年以降に多く見られますが、「年齢のせいだから仕方ない」とあきらめる必要はありません。関節の状態や周囲の筋肉の働き方に対して丁寧に関わることで、生活の中の動きやすさに変化が出ることがあります。
よく見られる症状・特徴

変形性膝関節症・変形性股関節症のある方によく見られる状態には、以下のようなものがあります。
- 朝の動き始め(起き上がり・立ち上がり時)に痛みやこわばり感がある
- しばらく歩くと少し楽になることがあるが、長時間歩くとまた不快になる
- 階段の昇り降りが特につらく感じる
- 座りっぱなしの後に立ち上がるとき、最初の数歩が特に気になる
- 関節のあたりが重だるく、むくみや熱感を伴うこともある
- 歩き方のクセが出てきたと感じることがある
これらは「変形があるから痛い」という単純な関係ではなく、関節周囲の筋力や柔軟性、神経の働き方、日常の姿勢や動作のパターンなどが複合的に影響している可能性があります。
研究から見えてくること──手技ケアを加えることの意義
2022年に「Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy」(整形外科・スポーツ理学療法の分野において国際的に信頼されている専門誌)に発表された研究では、膝・股関節に変形性関節症のある方を対象に、「運動療法のみ」と「運動療法に手技ケア(徒手療法)を加えたもの」を比較した複数のランダム化比較試験をまとめた分析が報告されています(Runge N, et al., 2022)。
この研究の主な知見として、運動療法に手技ケアを加えた場合に、短期的には痛みの軽減や身体機能スコア(WOMACなど)の改善において中等度のエビデンスが認められた、と報告されています。「運動と手技を組み合わせることで、特に症状の初期段階において、身体の状態に変化が出やすい可能性がある」という内容です。
一方で、長期的な追加効果については、今後より多くの研究での検証が必要とされており、継続的なケアと日常の身体の使い方を整えることの大切さも示唆されています。
この論文が整骨院での施術を考える上で示唆していることは、「手技ケアだけで何かが解決するのではなく、運動や生活習慣の見直しと組み合わせることで、身体の状態が変わりやすくなる」という点にあります。整骨院での手技ケアは、こうした組み合わせアプローチの中で重要な役割を担えるものとして知られています。

姿勢や生活習慣が与える影響
変形性関節症の症状には、日常の姿勢や生活習慣が深く関係していることがあります。
たとえば、歩き方のクセによって膝の内側や外側に偏った負荷がかかり続けることがあります。股関節周辺の筋肉が弱くなると、骨盤が傾いて腰や膝への影響が出てくることもあります。長時間のデスクワークや座りっぱなしの生活が続くと、股関節の可動域が制限されやすくなることが知られています。
また、体重の増加は関節への負荷を増やす要因のひとつとして知られており、適度な体重管理と日常の活動量の維持が重要です。ただし、「痛いから動かない」という状態が続くと、筋力がさらに低下して関節への負担が増える悪循環に入りやすくなります。「無理に動かす」のではなく、「身体の状態に合わせた適切な動きを続ける」ことが大切です。
放置することで起こりやすい影響
膝や股関節の不調を長期間そのままにしておくと、以下のような状態に進みやすくなることがあります。
- 筋力の低下が進み、関節への負担がさらに大きくなる
- 痛みをかばう歩き方が定着し、腰や反対の脚にも負担が広がる
- 活動量の低下から、体力・筋力の全体的な低下につながる
- 外出や日常動作への意欲が落ちてしまう
- 関節周囲の組織が硬くなり、可動域がさらに制限されやすくなる
「しばらく様子を見ていればよくなるかもしれない」という不調が数か月以上続いている場合は、早めにご相談いただく方が、その後の経過に差が出やすい傾向があります。
※状態によっては医療機関での検査をおすすめする場合もあります。
当院での対応について

横須賀悠整骨院では、膝や股関節の不調でご来院の方に対して、まず現在の状態を丁寧に確認するところから施術を始めます。
現状の確認・動きのチェック
痛みが出るタイミング・場所・動き方のクセ、日常生活での支障などを詳しくうかがいます。関節の可動域、筋力バランス、歩き方・立ち座り時の動作パターンも確認します。
手技によるアプローチ
関節周囲の筋肉や軟部組織の緊張をほぐし、関節の動きやすさを整えるためのアプローチを行います。関節周囲の状態を整えることで、動きやすさや不快感の状態に変化が出ることがあります。
日常生活・セルフケアのアドバイス
ご自身の生活スタイルや仕事内容に合わせた動き方の工夫、日常で取り入れやすい簡単な運動・ストレッチのご案内もしております。
こんな方は一度ご相談ください
- 膝や股関節の重だるさ・違和感が3か月以上続いている方
- 動き始めの痛みやこわばり感がある方
- 「年齢のせいかな」と思いながらも日常生活での支障を感じている方
- 整形外科で変形性膝(股)関節症と言われたが、保存的なケアを継続したい方
- 手術はまだ検討したくないが、できることを始めたい方
どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
変形性関節症は「加齢による変化だから仕方がない」とあきらめがちな状態ですが、関節周囲の状態と向き合いながら、手技ケアと運動を組み合わせてアプローチしていくことで、身体の状態に変化が出ることがあります。
2022年に発表された最新の研究も、運動療法に手技ケアを加えることで、短期的に身体の状態が変化しやすくなる可能性を示しています。「どうせ年齢のせいだから」とあきらめる前に、まずは現在の状態を一緒に確認させてください。横須賀悠整骨院は、皆さまの日常が少しでも楽になるよう、丁寧に向き合ってまいります。
参考文献
Runge N, Aagren Thomsen J, Bourmaud A, Vach W, Hartvigsen J, Juhl CB.「The Benefits of Adding Manual Therapy to Exercise Therapy for Improving Pain and Function in Patients With Knee or Hip Osteoarthritis: A Systematic Review With Meta-analysis」Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 2022. URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35881705/





