「足首の捻挫が繰り返す・ぐらつき感が続く」── 足関節捻挫への手技アプローチと最新研究をもとに詳しく解説します

2026年06月9日

神奈川県横須賀市久里浜と北久里浜の中間に位置する接骨院・整体院の横須賀悠整骨院です。

スポーツの最中に着地をミスした、段差で足を踏み外した、歩いていて足首をひねった──そのような経験から足首の捻挫をされた方は多いかと思います。「たいしたことはないだろう」と思ってそのまま過ごされる方もいらっしゃいますが、「しっかり休んだはずなのに動かすと違和感が残る」「以前より足首がぐらついて不安定な感じがする」「同じ足首を何度も捻挫してしまう」といった状態が続いているような症状でお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。

このページでは、足関節捻挫と徒手療法(手技による関節へのアプローチ)について、2025年に発表された最新の研究内容をもとに詳しく解説します。

足関節捻挫とはどのような状態か

足関節捻挫とは、足首の関節を支える靭帯に対して過度な力が加わり、靭帯がひきのばされたり一部が傷ついたりした状態を指します。最も多いのは、足首が内側に倒れこむ動き(内反)によって起こる「外側靭帯捻挫」で、前距腓靭帯・踵腓靭帯などが影響を受けやすい部位として挙げられます。

ケガの程度によって次のように分類されることがあります。

  • 軽度(Ⅰ度):靭帯がひきのばされた状態(断裂はない)
  • 中等度(Ⅱ度):靭帯の一部が傷ついている状態
  • 重度(Ⅲ度):靭帯が完全に断裂している状態

※状態によっては医療機関での検査をおすすめする場合もあります。骨折や重度の靭帯損傷が疑われる場合は、整形外科へのご受診をお勧めします。

 

こんな症状はありませんか

以下のような症状が関係している可能性があります。

  • 足首の外側や前面に腫れや熱感がある
  • 体重をかけると痛みが増す
  • 足首を内側・外側に動かすと違和感や痛みが出る
  • 捻挫してからしばらく経つのに、ぐらつき感(不安定感)が残っている
  • 繰り返し同じ足首を捻挫してしまう
  • 階段の上り下りや坂道での歩行時に足首への不安を感じる
  • スポーツでの踏み込みや方向転換に自信が持てない

捻挫後に不調が続く背景として考えられること

足首の捻挫後、腫れや急性期の痛みが引いても、動きにくさや不安定感が続くことがあります。これには、靭帯そのものの回復状態に加え、捻挫後に生じた関節の動き方のパターンへの影響が関係している可能性があります。

2025年にBMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation誌に掲載されたシステマティックレビューとメタアナリシス(ElMeligie MM, Abdeen HA, Atef H, Marques-Sule E, Karkosha RN ら)では、足関節捻挫患者を対象として「Mulligan MWM(Mobilization With Movement:運動を伴う関節モビライゼーション)」という徒手療法の効果を、10件の無作為化対照試験(計419名)を統合して検討しました。

Mulligan MWMとは、施術者が関節に対して特定の方向への補助的な動き(副運動・関節モビライゼーション)を加えながら、患者自身がその関節を能動的に動かすという手技です。足関節に対しては、距腿関節への前後方向のモビライゼーションと足首の背屈動作を組み合わせるアプローチが代表的に挙げられます。

この研究の分析では、Mulligan MWMを受けたグループは対照グループと比較して、

  • 足首の疼痛スコアが有意に改善(疼痛スコアMD=−0.92)
  • 足関節可動域が有意に改善(SMD=1.65)

という結果が報告されました。また、研究全体を通じたバイアスリスクは低く、信頼性の高い結果として評価されています。これらの知見は、捻挫後の足首の動き方に対して手技的なアプローチが関係している可能性を示す根拠として注目されています。

姿勢や生活習慣との関係

足首の捻挫後の回復状態は、患部の靭帯だけでなく、足首にかかる力のバランスとも関係している可能性があります。例えば、痛みをかばった歩き方が習慣化すると、膝や股関節、腰部への影響が出てくることがあります。また、靴の底の減り方が偏っている場合や、長時間の立ち仕事、スポーツでの繰り返しの踏み込み動作なども、足首への負担を左右する要因として考えられます。日常生活の中での動作の積み重ねが、足首の状態に影響していることもあります。

放置することで起こりやすい影響

捻挫後の状態を適切にケアしないまま過ごすと、以下のような状態になりやすい可能性があります。

  • 慢性的な足首の不安定感が続く(繰り返し捻挫しやすくなる)
  • 足首の可動域制限が残り、動き方のくせが定着する
  • 膝や股関節、腰部への影響が広がる
  • スポーツや日常生活での動作制限が長期化する

当院で行っている対応について

横須賀悠整骨院では、足関節捻挫に対して以下のような流れでアプローチしています。

状態の確認

足首の腫れ・熱感・圧痛の有無、荷重時の痛みの状態、足首の可動域などを確認します。必要に応じて医療機関での画像検査(レントゲンなど)をおすすめする場合があります。

動きのチェック

足首の動き方や体重のかかり方、歩行時のバランスなどを確認します。捻挫後に関節の動き方に変化が生じていないかも丁寧に確認します。

手技によるアプローチ

靭帯・関節周囲の軟部組織の状態に合わせて、関節モビライゼーションをはじめとした手技を行います。捻挫の回復段階に応じて施術内容を調整しながら進めます。

日常生活へのアドバイス

動作の工夫や体重のかかり方に関するアドバイス、再捻挫を防ぐためのポイントについてもお伝えします。スポーツをされている方には、復帰の時期の目安についても一緒に確認します。

こんな方はぜひ一度ご相談ください
  • 足首の捻挫後、ぐらつき感や不安定感が続いている方
  • 繰り返し同じ足首を捻挫してしまう方
  • 足首の動きにくさや痛みがなかなか落ち着かない方
  • スポーツや日常での踏み込み動作に不安がある方
  • 捻挫後のしっかりとしたケアをお考えの方
まとめ

足関節捻挫は、整骨院でも多く見られる症状のひとつです。急性期の腫れや痛みが落ち着いた後も、足首の動き方や安定性に変化が残っていることがあります。2025年の最新研究では、Mulligan MWMという手技が足首の痛みや可動域に変化をもたらす可能性が報告されており、捻挫後のケアの選択肢として注目されています。

横須賀悠整骨院では、捻挫後の状態を丁寧に確認しながら、手技を通じた対応を行っています。「足首のぐらつきが続いている」「捻挫を繰り返している」といったお悩みのある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

参考文献

ElMeligie MM, Abdeen HA, Atef H, Marques-Sule E, Karkosha RN. “Effectiveness of Mulligan MWM on ankle sprain: A systematic review and meta-analysis.” BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation. 2025. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40301893/