整骨院の施術はなぜ痛みに働きかけるのか?2025年最新研究が示す手技療法の3つのメカニズム
2026年07月21日
神奈川県横須賀市久里浜と北久里浜の中間に位置する接骨院・整体院の横須賀悠整骨院です。
「整骨院で施術を受けると体が楽になるけれど、なぜそうなるのだろう?」そのような疑問をお持ちの方も多いのではないかと思います。慢性的な腰の重だるさや肩のこわばり、関節の動かしにくさを抱えながら日々を過ごしていると、施術の「仕組み」をある程度知っておくことが、自分の体と向き合う助けになることがあります。
今回は、2025年に国際的な科学誌「PLoS ONE」に発表された最新のリビングレビュー(継続更新型の系統的レビュー)をもとに、手技療法が体の状態に変化をもたらす可能性のある経路について詳しく解説します。「施術を受けてみたいけれど、何をされるのか分からない」という方にも、少し安心していただける内容になればと思います。
手技療法(徒手療法)とはどのようなものか

手技療法(徒手療法)とは、施術者が手を直接使って体に働きかける施術の総称です。整骨院では、捻挫・打撲・挫傷・骨折・脱臼といった急性外傷への対応を主な業務の柱としながら、慢性的な腰の痛みや肩・首のこわばり、関節の動きの制限といった状態にも、手技を組み合わせたアプローチが行われています。
主な手技の種類としては、以下のようなものがあります。
- 関節モビライゼーション:関節に緩やかな動きを加え、可動域の回復や痛みの状態に変化を促す
- マニピュレーション(整復的手技):関節・脊柱などに短時間の刺激を加える
- 軟部組織への手技:筋肉・筋膜・靭帯などへのアプローチ
これらの手技は目的や対象の部位に応じて組み合わせて用いられることが多く、一人ひとりの状態に合わせた対応が行われています。
このような症状・特徴に心当たりはありませんか
手技療法が関係している可能性のある状態として、以下のようなものが挙げられます。
- 朝起きたときに腰が重く、動き始めるまでに時間がかかるような症状
- 肩や首に慢性的な張りや重さがあり、頭痛を伴うことがあるような状態
- 肩関節・股関節・膝関節の動きが以前に比べて悪くなったと感じるような症状
- 長時間のデスクワーク後に腰や臀部に重だるさ・不快感が出る
- 転倒やスポーツ中の外傷後、痛みがなかなか落ち着かない
- 姿勢の悪さが気になり、疲れやすくなってきたと感じる
これらのような症状が続く場合は、筋肉・関節・神経などに何らかの持続的な負担がかかっている可能性があります。

研究が示す手技療法の「3つの作用経路」
2025年に発表されたKeter DLらのリビングレビュー(PLoS ONE)は、徒手療法の作用機序について現在把握されているさまざまな研究を体系的に整理したものです。システマティックレビュー・ナラティブレビュー・スコーピングレビューを統合したこの研究によれば、手技療法が体の状態に変化をもたらす可能性のある経路は、大きく以下のように整理されます。
① 末梢神経系への働きかけ
手技によって皮膚・筋肉・関節などにある感覚受容器が刺激されます。この刺激が末梢神経を通じて脊髄へと伝わることで、痛みの信号の伝わり方に変化が生じる可能性があります。筋肉や関節の状態に応じた適切な刺激が入ることで、局所の感覚的な変化が起こりうるとされています。
② 脊髄・中枢神経系への影響
末梢からの入力は脊髄レベルで処理され、さらに脳を含む中枢神経系の反応へとつながります。研究では、手技施術の前後で「圧力疼痛閾値(どのくらいの圧力で痛みを感じ始めるか)」が変化したという報告が含まれており、痛みに対する感受性の変化が示唆されています。
③ 施術の文脈・心理的な要因の影響
患者さんの期待感や、施術者との信頼関係、施術が行われる環境といった「文脈的な要因」も、体の反応に影響を与える可能性があります。これは、施術における物理的な手技の作用だけでなく、患者さんが安心して施術に臨める状況そのものも、体の変化に関係している可能性を示しています。
研究者たちは、現段階でのエビデンスの確実性は「非常に低い〜中程度」にとどまっており、今後のさらなる研究の積み重ねが必要であると述べています。ただし、複数の神経生理学的経路が徒手療法の効果に関与している可能性が示されており、施術が単なる「物理的な力」だけで作用しているわけではないことが分かってきています。

姿勢や生活習慣が体の状態に与える影響
長年にわたるデスクワークや同じ姿勢での作業、スマートフォンの長時間使用などによって、筋肉や関節には慢性的な負担が蓄積されていきます。このような状態が続くと、感覚受容器の感度が変化したり、特定の筋肉の緊張パターンが固定化されたりすることがあります。
また、睡眠の質の低下や精神的なストレスも、体の不調感に影響する要因として知られています。手技療法が末梢・中枢神経系に加えて、施術の文脈(環境・安心感)にも関与している可能性があるという最新の知見は、多面的な体の不調に対して複合的なアプローチが有効かもしれないことを示唆しています。
日常的に良い姿勢を意識したり、適度に体を動かす習慣を持つことも、体の状態の維持に寄与します。
放置することで起こりうる変化
体の不調を「そのうち自然に落ち着くだろう」と放置し続けると、次のような変化が起こりうると言われています。
- 筋肉の慢性的な緊張状態が続き、関節の動きの制限が定着しやすくなる
- 動かしにくい部位をかばう動き方が習慣化し、体の別の部位にも負担が移りやすくなる
- 痛みへの感受性が高まり、軽い刺激でも不快感を覚えやすくなる可能性がある
- 体を動かすことへの不安から活動量が低下し、筋力や体力が落ちやすくなる
体のサインに早めに向き合うことが、長期的な観点からも大切なことと考えられています。
横須賀悠整骨院での対応について

当院では、まず現在のお身体の状態をていねいに確認するところから始めています。痛みや不調が出る場面・状況、姿勢のクセ、日常の過ごし方についてお聞きしながら、動作の確認も行います。
施術では、筋肉や軟部組織へのアプローチを中心に、関節の動きを引き出す手技を状態に合わせて組み合わせています。施術後には日常生活での姿勢や動作に関するアドバイスもお伝えし、お体の変化が日常に活かせるよう継続的にサポートしていきます。
※状態によっては医療機関での検査をおすすめする場合もあります。痛みが強い・しびれや腫れがあるなど、気になる症状がおありの場合はお早めにご相談ください。
こんな方はぜひ一度ご相談ください
- 慢性的な腰痛や肩こりで長年お悩みの方
- 関節の動きが以前に比べて悪くなったと感じる方
- 整骨院での施術がどのようなものか分からず不安な方
- 年齢とともに体の変化が気になり始めた方
- 日常生活の質を保つために体のケアを取り入れたい方
- 外傷後のリハビリ的なケアをお探しの方
まとめ
手技療法が体の状態に変化をもたらす可能性のある経路は、末梢神経・脊髄・中枢神経系への働きかけから、施術の環境や患者さんとの信頼関係まで含む、複数の要因が関与していることが最新の研究から示唆されています。2025年のリビングレビューは、こうした多面的なメカニズムの存在を丁寧に整理した内容となっており、今後の研究のさらなる蓄積が期待されています。
横須賀悠整骨院では、こうした知見を踏まえながら、お一人おひとりの状態に応じたていねいな施術を心がけています。腰や肩の慢性的な不調、関節の動かしにくさ、外傷後のケアなど、体のことでお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。
参考文献
Keter DL, Bialosky JE, Brochetti K, Courtney CA, Funabashi M, Karas S, Learman K, Cook CE.「The mechanisms of manual therapy: A living review.」PLoS ONE, 2025. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40100908/





